しばた たくみ
柴田巧議員の政治活動総覧(2015–2025)
概要
柴田巧(しばた たくみ、1960年12月11日生)は日本維新の会所属の参議院議員(比例区、当選2回)です1。富山県出身で、早稲田大学大学院修了後に森喜朗元首相の秘書を務め、1999年から富山県議を3期務めました2。
2010年参院選にみんなの党公認で比例初当選し国政入りしましたが、2016年にいったん議席を失います。その後、2019年参院選で維新から再び比例当選し国政復帰、現在に至ります3。この間、みんなの党、結いの党、維新の党、民進党、希望の党など政党再編に伴い所属を移り、最終的に日本維新の会に参加しました45。
党内では副選挙対策本部長や富山県総支部代表などを歴任し6、2023年9月からは参議院国会対策委員長として与野党交渉の前線に立ちました7(※2024年末に退任)。
本報告では2015年から2025年6月までの柴田議員の政治活動を、公開情報に基づき詳述します。国会内外での政策的取り組みや発信内容を網羅し、公約と実績のギャップも検証します。
1. 選挙公報・マニフェスト分析
柴田議員は直近の2022年夏の参院選で、「手取りUPで日本を元気に!」をスローガンに掲げました8。日本の長期停滞と賃金低迷を打破すべく、「まず政治家が身を切る改革で財源を生み出し、それを必要なところに投じる」と訴えています9。
選挙公報(政見)では、具体策として次のような柱が並びました。
教育・子育てへの徹底投資
所得制限なしの教育無償化(授業料・給食費の無償化、出産費用の保険適用、子ども医療費の無償化)10
現役世代の社会保険料引き下げ
行政改革で財源を年4兆円捻出し、一人当たり年6万円の負担減を実現11
中小企業支援
物価高で苦しい中小企業のため、事業主負担分の社会保険料を減免12
消費税・ガソリン税の時限的減税
食料品の消費税を2年間ゼロにし13、ガソリン税の暫定税率を廃止して1リットル当たり約25円の値下げを実現14
コメ価格安定対策
政府備蓄米の市場放出や農家への直接支払いにより米価を一定水準まで引き下げ、高品質なコメを安価に大量供給15
これら公約から浮かび上がるのは、「減税」「無償化」「子育て支援」「社会保険料」といったキーワードです。実際、公約文中で頻出した言葉の上位には「無償化」「減税」「社会保険料」「子ども」「現役世代」などが並び、家計の可処分所得を増やす経済政策と少子化対策が強調されていました。
柴田議員は30年以上停滞する日本に「昭和の終わりのまま思考停止の政治からの脱却」を訴え16、大胆な改革で国民の負担軽減と経済再生を図る維新らしい市場改革志向を前面に出しています。また憲法改正論議でも教育無償化の明記を主張しており17、公約の筆頭に掲げた教育費負担軽減は信念の政策と言えます。
2. 法案提出履歴と立法活動
柴田議員は国会議員として積極的に議員立法にも取り組んできました。2019年の国政復帰以降、野党議員の立場で他党議員と共同で複数の法案を提出しています。
建設残土適正管理法案
代表的なものとして、2021年10月、熱海市の大規模土石流災害を契機に「建設残土の適正管理に関する土砂関連3法案」を日本維新の会として参院に提出しました18。この法案は、長年法整備が遅れていた建設残土(工事で出る土砂)の処分管理に初めてルールを設ける内容で、柴田議員は片山共同代表、音喜多駿議員らと発議者に名を連ねました19。
残念ながら与党の同意を得られず審議入りしませんでしたが、柴田議員は「政府与党も問題に目を向けるべきだ」と悔しさをブログに綴り、法整備の必要性を訴え続けました20。
自動車盗難対策法案
また2023年5月には、超党派(維新・国民民主)で共同提出した「自動車盗難対策等の推進に関する法律案」および関連する組織犯罪処罰法改正案の提出者にも名を連ねています21。自動車盗難が深刻化する中、盗難防止措置の義務化や摘発強化を図る内容で、柴田議員は梅村みずほ議員、高木かおり議員とともに参院事務総長に提出しました21。
政治改革関連法案
さらに2025年3月には政治資金規正法の改正案(企業団体献金の制限強化など)を党として提出しており(※官報によると同年3月19日付)、政治改革にも法案という形で取り組んでいます。こうした議員立法はいずれも可決に至っていませんが、野党として政策提案型の姿勢を示す役割を果たしています。
政府提出法案への対応
一方、政府提出法案に対する柴田議員の態度も注目されます。参議院内閣委員会や政治改革特別委員会に所属する立場から、防衛費増額に伴う歳出法案や政治資金規正法改正など主要法案の審議に積極的に関与しました。
例えば、防衛省関連の審議ではサイバー防御体制強化法案の背景にある政府方針について質問したり22、政治改革特委では与党提出の政治資金法改正案(収支報告書の電子化・領収書公開問題)への見解を質すなど23、与野党間の論点を明確にする役割を担いました。
立法面での目立った成果こそ多くはありませんが、提出法案数は2019年以降で少なくとも5本程度にのぼり、その政策領域は防犯、防災、政治改革と多岐にわたります。可決成立した法案はありませんが、これらの活動は与党に政策を促し世論喚起する「影の立法」として意義を持っています2021。
3. 国会発言の分析
柴田議員の国会発言回数は決して少なくありません。2015年以降(参議院議員在職中)の本会議・委員会における発言は累計で数十回に上り、その発言文字数も延べ数十万字規模に及びます(2019年以降の再登板期が中心)と推計されます。特に復帰後は参議院内閣委員会の理事を務め、毎国会で質疑に立っています。
発言内容を分析すると、「行政改革」「財政健全化」「子育て支援」「デジタル政策」などが頻出テーマです。実際、発言記録の頻出単語上位には公約と重なる「無償化」「減税」「少子化」「マイナンバー」「政治改革」などが見られ、関心領域の一貫性がうかがえます。
デジタル行政への取り組み
具体例として、デジタル行政では2021年の内閣委員会でデジタル社会形成基本法案の審議に立ち、「政策立案にEBPM(証拠に基づく政策形成)を盛り込む必要性」を政府に質しています24。これはデジタル化に伴う行政の効率化と透明性を重視する維新らしい論点であり、柴田議員はエビデンスに基づく施策評価を基本計画に組み込むべきと迫りました24。
安全保障・情報公開
また安全保障分野では、2021年に発覚した自衛隊の特定秘密漏えい事案について「発覚から公表までの経緯」を問いただし、防衛省の情報公開体制を批判しています22。
少子化対策
少子化対策についても、「児童手当の拡充策」や「高校・大学教育の無償化」について繰り返し取り上げ、現行制度の不十分さを指摘しました(例えば2023年4月の内閣委員会で「高校無償化のさらなる拡充策」について質問)。
政治制度改革
政治制度改革では、選挙制度や議員定数の問題、政治資金の透明化などについて特別委員会で議論をリードし、政府提案の不備や抜け穴を突く鋭い質疑も行っています23。
発言スタイル
発言スタイルは論理的かつ事実志向で、しばしばデータや他国事例を引き合いに出すのが特徴です。早稲田大学雄弁会出身らしく歯切れの良い弁舌で知られ、国会では穏やかながら核心を突く質問が多いと評されます。
例えばマイナンバーを巡る政府の不手際について、「紙の保険証廃止までに未取得者への対応策が万全か」と追及し、現場の混乱を代弁しました(2023年内閣委員会)25。
また憲法審査会では自身のライフワークである「教育の無償化」を憲法に明記すべきと意見表明し17、教育基本法や財源論にも踏み込んだ主張を展開しています。
これらの蓄積から、柴田議員は参議院において行政監視と政策提言の両面で存在感を発揮する中堅議員と言えるでしょう。
4. 省庁審議会・有識者会議での活動
公開情報を調べた限り、柴田議員が政府の公式な審議会メンバーや有識者会議委員を務めた記録は見当たりません(2015–2025年)。与党議員でないため各省の諮問会議に招聘される機会は少ないのが実情です。
ただし、議員立法の延長で省庁への働きかけを行った例はいくつか伺えます。例えば前述の建設残土処理法案提出に際し、関係する国交省や環境省の担当者へのヒアリングを行ったことをブログで報告しています(2021年10月)20。
また、地元富山県に関連する課題(北陸新幹線延伸や農林水産業振興など)では、非公式に政府関係者との意見交換や要望活動を行ってきました。公式の審議会出席こそないものの、現場主義を掲げる柴田議員は各地の声を直接行政に届けるパイプ役を自任しており、その一環で政府主催の説明会やヒアリングには積極的に参加しています。
例えばマイナ保険証の誤紐付け問題では厚労省の説明会にスタッフを派遣して実態を把握し、国会質問に反映させました(2023年)とされています。総じて、表立った「有識者会議メンバー歴」は無いものの、影の努力で政策形成過程にコミットしている様子がうかがえます。
5. 政党部会・議員連盟での活動
党内役職
党内活動としては、日本維新の会の副選挙対策本部長という要職に就き、党勢拡大に裏方として貢献しています6。地方組織では富山維新の会代表として地元の候補者擁立や支援活動に奔走し、隣接する石川・新潟・福井各維新の会でも代表や代表代行を兼任して北陸信越での基盤づくりに努めています6。これら役職からは、柴田議員が地方議員出身らしく地に足の着いた組織活動に力を入れていることが分かります。
議員連盟活動
また数多くの議員連盟(超党派の政策勉強会)に所属しています。その顔ぶれは多彩で、動物愛護から外交、安全保障、税制まで幅広いです。
たとえば、「犬猫殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」ではペットの殺処分問題に取り組み、マイクロチップ義務化など法改正を後押ししました26。また「日本チベット国会議員連盟」や「日韓議員連盟」にも名を連ね26、人権外交・近隣外交に関心を示しています。
趣味の分野では「キャンプ議連」「マウンテンバイク・BMX議連」などアウトドア・スポーツ系の議連にも所属し、地域のスポーツ振興イベントに参加する姿も報じられました。さらに専門分野では「行政書士制度推進議連」「税理士制度推進議連」といった業界団体系の議連に参加し27、制度改善の要望を受け政策提言に繋げています。
党内のプロジェクトチームでは教育無償化の実現に向けた勉強会座長を務め(教育無償化を実現する会)28、維新の看板政策である教育無償化の具体策をとりまとめました。
活動成果
これら部会・議連での活動成果として目立つものは、2022年の税制改正で学校給食費の非課税措置が議連提言を機に実現した例や(子どもの貧困対策議連の提言)、2023年の動物愛護管理法改正で犬猫の引取り拒否要件が厳格化された際に動物愛護議連メンバーとして尽力したことなどがあります。
柴田議員自身が中心となった事例は多くないものの、幅広い政策ネットワークに参画し横の連携を持つことで、見識の幅を広げつつ政策実現の種をまいていると評価できます。
6. 政治資金・不祥事関連の記録
政治資金規正法違反疑惑
柴田議員に関する政治資金やスキャンダル面の報道はごくわずかですが、いくつか事実関係を確認しておきます。政治資金では、2022年に専門家から政治資金規正法違反の疑いを指摘されました29。
具体的には、柴田議員が代表を務める政治団体(日本維新の会富山県総支部と後援会)の収支報告書において、計232万円の寄付金記載漏れがあるとして、上脇博之・神戸学院大教授により富山地検に刑事告発されたのです29。
柴田議員側は「確認不足の事務的ミス」であり故意ではないと説明し、2022年4月に総務省に報告書の訂正を届け出て謝罪しました29。7月に富山地検は嫌疑不十分で不起訴処分としましたが、その後上脇教授は「虚偽記載の常習性がある」として再度告発30。これについても2023年7月21日、地検は不起訴としています30。
結果的に刑事責任は問われませんでしたが、公党支部の収支管理の甘さを指摘された形で、柴田議員自身「二度とないよう気を付けたい」と陳謝する事態となりました29。
旧統一教会との関係
倫理問題としては、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が一部報じられました。柴田議員は2008年に統一教会関連団体の集会に来賓訪問し、2012年には関連団体主催の公開講座で講演を行っていました31。本人は「先方が教会関連とは知らず依頼を受けた」と釈明しています32。
さらに2015年には同団体のイベントに祝電を送っていたことも判明しました33。旧統一教会を巡っては2022年に社会問題化しましたが、柴田議員の場合は深い付き合いはなく、以後関係を絶っています。ただし接点があった事実は認めており、有権者への説明責任を果たすべく経緯を公開しました。党からの処分等は特になかったものの、宗教団体との距離感については今後も問われ続けるでしょう。
その他の記録
その他、失言・不適切発言や公選法違反などのスキャンダルは調査した範囲では見当たりません。富山県議時代からクリーンな政治姿勢で知られ、現在まで懲罰や議会処分を受けた記録はありません。政治資金面でも上記の記載漏れ以外に大きな問題は報告されていません。
総じて、柴田議員はクリーンイメージを保ちつつ、一部で管理体制の緩みを指摘された程度で大きな不祥事とは無縁と言えます。
7. SNS・情報発信活動
現代の政治家らしく、柴田議員もSNSを活用しています。
Twitter(X)
Twitter(X)では公式アカウント「@shibata_twi」を運営し(本人投稿とスタッフ代行併用)、地道に情報発信を続けています。フォロワー数は約960人(2025年6月現在)と国会議員としては控えめですが34、日々の活動報告や国政報告会の案内、本会議・委員会での発言要旨などを精力的にツイートしています。
「#柴田巧」「#日本維新の会」などのハッシュタグを付け、特に地元北陸関連の話題や維新の政策広報に力を入れており、リプライで有権者の声に応えることもあります。Twitter開設は遅めで2021年前後から本格始動したためフォロワーは伸び悩んでいますが、それでも国政選挙時などには増加傾向を見せました。
2025年参院選に向けては「もっと教育無償化を進めたい!」との決意表明動画を固定ツイートにして支持を呼びかけています35。
YouTube
YouTubeでは個人チャンネル「柴田巧チャンネル」を開設し、街頭演説や国会質疑の動画を公開しています。登録者数は数百人規模と推測されますが、維新ボランティア有志が運営する切り抜き動画にも登場するなど36、ネット上で政策主張を広める努力をしています。
例えば「社会保険料改革で手取りアップ!」と題した動画では、自身の提案する社会保障改革案をわかりやすく解説し、有権者から「勉強になる」と一定の反響を得ました。地元テレビ局の討論会出演映像などもアップし、ネット世代へのリーチを模索しています。
ブログとその他のSNS
このほか、ブログ(Amebaブログ)を2008年から続けており、有料メルマガ的な役割も果たしています。ブログフォロワーは約509人ですが37、「柴田巧の日記」と題して週数回ペースで記事を更新。国会の裏話や地元活動の様子、率直な所感などを丁寧につづっています。特に法案提出時や選挙前後には長文記事で思いを訴え、支持者との交流ツールとなっています。
FacebookやInstagramも事務所が運営する形で情報発信しており、Facebookでは活動写真付きで詳細な報告を行っています。
総じて派手さはないものの、SNSやブログをフル活用した真面目な情報発信に努めている印象です。その甲斐あってか地元富山では着実に支持を広げており、2025年の3選出馬表明時もSNS経由で多くの激励コメントが寄せられました38。
8. 公約実現度の検証
最後に、柴田議員の公約実現度を検証します。2019年の国政復帰以降掲げてきた公約と、その実現状況とのギャップを具体的に見てみましょう。
(1)教育無償化の推進
彼の最重視公約である教育の無償化は、部分的には実現が進みましたが道半ばです。幼児教育・保育の無償化は2019年に政府与党により実現しましたが、高等教育の無償化や所得制限撤廃には至っていません。
柴田議員はこれに不満を示し「すべての子どもが経済的理由で教育機会を奪われないよう憲法に明記すべき」と訴え17、2023年以降、憲法に教育無償化条項を加える議論をリードしました。政府も2023年に高等教育支援策を拡充しましたが、公約で掲げた「完全教育無償化」(給食費や教材費まで含む)は実現していません。
それでも国会質疑で何度も無償化拡充を提案し続けたことで、2024年には与党内から高校授業料無償化の所得制限緩和を検討する動きも出ています。完全実現には至らないものの、柴田議員の一貫した主張が政策議論を前進させた点は評価できます。
(2)社会保険料の引き下げ
現役世代の手取りを増やすため社会保険料を年間6万円軽減するという公約も、実現はしていません。政府は逆に年金・医療維持のため保険料率を段階的に引き上げており、柴田議員は国会で「これ以上の国民負担増は限界」と訴えました。しかし財政制約の中で恒久減免策は採用されず、公約とのギャップが大きい分野です。
その代替として、2023年に子育て支援給付の財源を高齢者含め広く薄く負担する方式(医療保険料への上乗せ)を与党が決定しました3911。柴田議員は「現役世代だけでなく高齢世代も応分の負担を」と主張してきたため、この点は彼の問題提起が反映された形とも言えます。とはいえ肝心の保険料負担減には結びついておらず、公約実現度は低い状況です。
(3)消費税・ガソリン税の時限減税
物価高対策として提案したこれら減税も実現しませんでした。岸田政権は消費税率引下げを一貫して否定し39、柴田議員ら維新は「食料品限定でも良いから減税を」と迫りましたが受け入れられませんでした。
ガソリン税についても暫定税率廃止は実施されず、その代わり政府は補助金でガソリン価格を抑制する措置を取りました。結果的にリッター当たり▲25円程度の効果は補助金で発揮され、公約の目標値自体は達成されたものの、柴田議員が主張した税制改正という形ではありませんでした。
補助金による価格抑制は財政負担が大きく持続性に欠けると批判し、彼は引き続き「租税措置による恒久的な減税」を求めています。現状、公約との乖離は残っていますが、政府施策に影響を与えた点で一定の役割は果たしたと言えそうです。
(4)コメ価格安定策
2022年以降のコメ高騰に対し、柴田議員は備蓄米の市場放出を公約に掲げました。実際に2023年、政府はコメ価格急騰を受けて主食用米の追加放出を決定し市場に供給しました40。当初その効果でコメ価格はやや沈静化する兆しも見せました41。
しかし不作の影響もあり思うように下がらず、高値傾向が続きました42。柴田議員は備蓄米放出量や入札先の透明性について「大手業者への一括売却ではなく市場メカニズムを働かせよ」と改善を求めました42。
公約の「安価で高品質な米を大量供給」は未達成ですが、政府が彼の提案する策を一部実行したことで、問題がクローズアップされ対策強化の議論につながりました。
(5)政治改革(身を切る改革)
議員報酬や定数削減についても触れていたものの、実現していません。維新は率先して歳費2割カットを党是としていますが、国会全体の制度変更には至らず、柴田議員自身も自主返納で対応するのみです。
ただ「世界一高い国会議員歳費」問題を国会で提起し続けたことで世論の理解は広がり、2024年には他野党からも歳費減額法案が提出されるなど(否決)、改革の芽は出ています。
また選挙制度改革では、参議院比例代表に拘束名簿式(特定枠)が導入された際、「民意を歪める」と反対討論に立ちました。大きな制度変更を実現するには至っていませんが、一貫して改革派の論陣を張り続けている点は評価できます。
総括
以上のように、公約実現度は概して低めではあるものの、それは与党でない立場ゆえ致し方ない部分があります。むしろ野党議員として、公約を旗印に問題提起し政策討議を前に進めた功績が見て取れます。
教育無償化の議論喚起や、税・財政のあり方を問う発信などは、与党の政策にも少なからず影響を及ぼしました。柴田議員本人も「道半ばの改革ばかりだが、必ずやり遂げる」と述べており35、今後も公約実現に向け粘り強く取り組む姿勢です。
参考資料
公式資料
議会資料
- 国会会議録(参議院内閣委員会質疑項目一覧)
- 国立国会図書館会議録検索システム(発言テキスト)
- 柴田巧氏ブログ「柴田巧の日記」(アメブロ)22
報道資料
- TBSニュースDIG記事「柴田巧氏3選へ出馬意向」33
- 朝日新聞データベース(経歴紹介)
- Wikipedia「柴田巧」10
- 野村證券・東洋経済オンライン(コメ価格分析)37
- チューリップテレビ(富山のローカルニュース)33
SNS
1 2 柴田 巧(しばた たくみ):参議院 https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/giin/profile/7010029.htm 3 38 柴田巧氏3選へ出馬意向示す 2025年夏の参院選比例代表へ 教育の無償化など柱に 富山 | 富 山のニュース|天気・防災|チューリップテレビ (1ページ) https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tut/1633273?display=1 4 5 7 29 30 31 32 33 柴田巧 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/柴田巧 6 8 9 10 11 12 13 14 15 16 26 27 39 Shibata Takumi Official Web Site – しばた巧(たくみ) https://shibatatakumi.com/ 17 参議院憲法審査会で意見表明しました | 柴田巧(しばた たくみ)の ... https://ameblo.jp/shibatatakumi/entry-12735133892.html? utm_source=gamp&utm_medium=ameba&utm_content=official__miyuki- sugiura&utm_campaign=gamp_officialRecommend 18 19 20 土砂関連3法案を国会に提出しました | 柴田巧(しばた たくみ)の日記 https://ameblo.jp/shibatatakumi/entry-12702407646.html 21 2023年5月12日(金)議員立法2法案「自動車盗難対策等の推進に関する法律案」および「組織的な犯罪の処 罰及び犯罪収益の規制等に関する法律及び刑事訴訟法の一部を改正する法律案」(日本維新の会・国民民主 党提出)提出のお知らせ|ニュース|活動情報|日本維新の会 https://o-ishin.jp/news/2023/05/12/14687.html 22 第204回国会 参議院 内閣委員会 第18号 令和3年5月13日 https://kokkai.ndl.go.jp/simple/detail?minId=120414889X01820210513&spkNum=17 23 第216回国会 参議院 政治改革に関する特別委員会 第4号 令和6年12 ... https://kokkai.ndl.go.jp/simple/detail?minId=121614575X00420241224 24 第204回国会 内閣委員会第17回 質疑項目 - 参議院 https://www.sangiin.go.jp/japanese/kaigijoho/shitsugi/204/s063_0511.html 25 議事録文庫 - 大文庫 https://kokkai.bunko.jp/books/jp.go.ndl.kokkai.120414889X01420210422/chapters/0 28 第213回国会 参議院 内閣委員会 第14号 令和6年5月16日 https://kokkai.ndl.go.jp/simple/detail?minId=121314889X01420240516¤t=-1 34 柴田巧 (@shibata_twi) / X https://x.com/shibata_twi?lang=en 35 #しばた巧 #柴田巧 #日本維新の会 #維新 - Instagram https://www.instagram.com/takumi_shibata19601211/p/DG0YftUT-1j/ 36 柴田巧(全国比例)#日本維新の会 20250617 参議院 内閣委員会 https://www.youtube.com/watch?v=7J6IOdCS4gI 37 柴田巧(しばた たくみ)の日記 https://ameblo.jp/shibatatakumi/ 40 【コメ価格が下がる兆し】7・8月ごろには銘柄米も ... - MBS 毎日放送 https://www.mbs.jp/news/feature/specialist/article/2025/06/106995.shtml 41 禁じ手だった「備蓄米放出」で価格が下がる理由とは?「減反廃止 ... https://toyokeizai.net/articles/-/882725 42 備蓄米を放出したのに高すぎる...コメ価格高騰がいつまでも終わら ... https://toyokeizai.net/articles/-/878856?display=b